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行うことによって学ぶ
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    2011年10月2日の横浜第79団カブ隊の隊集会テーマは「基礎訓練」だった。

    この中で、「なぜ整列するか」についてゲームでの展開をはかった。

    スカウト全員が目を閉じ、各組のデンリーダーが、組の中から一人のスカウトを選び、彼のキャップを曲げたり、ネッカチーフの向きを変える。

    リーダーの合図で、スカウトは目を開け、誰のどこが変わったかを発見したらその場に座る。早く全員が座った組の勝ちとする。

    というゲームを、スカウトがばらばらになった状態と、整列した状態で行い、整列することによって、スカウトの存在や異常にいち早く気付くことができるという実習を行うつもりだった。

    しかし、実際にゲームを実施すると、カブスカウトたちはこのゲームを「異常を早く発見する」ゲームではなく、「とにかく早く座る」ゲームとして認識し、リーダーが合図して目を開けたとたん、その場に座るスカウトが数多く見られた。

    中にはデンリーダーがいたずら心を起こして、どこも変えていないのに、座ってしまうスカウトもいた。

    どうすればよかったか?

    異常を発見したスカウトデンリーダーのところに行き、誰の何が変わったかを申告し、正しければデンリーダーの後ろに並び、違っていたら元の場所に戻るようにすればよかった。そうすれば、「早く座る」ゲームではなく、「異常を発見する」ゲームになる。

    スカウト達はなぜ、「早く座る」ゲームと認識したのか?

    彼らは日常の学習で、結果を得ることを主体に思考回路が組み立てられている。「異常を発見する」ことはこの場合、結果ではなくそれに至る「条件」であり、「早く座ること」がチームの成績を決定する結果となった。そして、安直にその結果を得るために、条件である「異常を発見する」ことをすっとばしてしまった。恐らく彼らのズルを指摘しても、彼らは見つけたと言い張る。それをうまく回避するためにはデンリーダーによる回答の検証が必要となる。

    このときは、時間もなく、ゲームにこだわらず、「整列することの意義」を説明することが目的であったので、言葉による説明に切り換え、スカウト達も少しは納得してくれた。

     

    何事によらず「行うことによって学ばせる」プログラムを展開するために、性急に結果を求めず、スカウト達が失敗を通じて自ら学ぶことを、指導者は時間をかけて待ってやる必要がある。

    この場合も、改善案のようにデンリーダーによる回答のチェックを行うことで、スカウト達はゲームの目的である異常の発見に取り組むこととなり、何度かは失敗も経験する。また、正解者が離脱することで、残ったスカウトはいよいよ真剣に観察する状況が生まれたと思う。

    | 遊児 | 11:41 | comments(0) | trackbacks(0) | - | - |
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